2014年6月20日金曜日

6月20日の1杯と1禅語『色即是空 空即是色』

6月20日の1杯と1禅語『色即是空 空即是色』

~1杯のコーヒーを飲みながら、心が和む言葉をお楽しみください~



おはようございます(^^)/
今日は最近雨続きなので、青空の写真を眺めながら1杯♪
不思議と落ち着きます。

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『色即是空 空即是色』
~しきそくぜくう くうそくぜしき~

「色」は、物質や物理現象のこと。
私たちが五感を通して感知できるすべてのものを指す。

「空」は「無い」のではなく、
時間軸の中で生起しては消滅する関係性、という意味。

すべてのものは、実体・存在ではなく、関係・現象である、の意。


もともとは単細胞生物であった「細胞」が、寄り添って関わりあった結果、
私たちように大きなひとまとまりの生き物ができあがっている。

私たちは自分を「ひとつの個体」と感じているけれど、
実際はこれは、単細胞同士のふわりとしたネットワークであり、
ある関係性の一時的な集積に過ぎないのだ。

「空」という概念はしばしば「何もない」というふうに訳されているけれど、
そうではない。

「色」、すなわち五感で感得できる世界というものは、
どうしようもなく「ある」のだ。

ただ、それらは、私たちが感じているほど、分割可能な実体ではない、ということなのだ。

すべてが変容し続け、動き続けている。

固いコップも、原子核とそのまわりをくるくる回る電子が結合してできている。

水は流れ、花は咲いては枯れ、
時間軸の中ですべては、絶え間なく流動し続けている。

「かたちあるもの」という言い方があるが、
私たちに「かたち」として見えているものは
一瞬の偶然の中に成り立ったあるつながりの結果でしかない。

そしてそのつながりは
いつか解消されて、またべつのつながりに向かって流れゆく。

そのような、すべてが動き続け流れ続けていく、という世界を、
私たちはなかなか受け止められない。

変化や喪失をどうにか避けたい、
「かたち」を留めたいと願い、苦しむ。

禅が目指しているのは、
「かたち」の世界から「動き」の世界に移動することなのだろうと思う。

そうすれば、苦しみは終わるからだ。

(『禅語 zengo』本文より一部抜粋)
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目の前にある1杯のコーヒーも、
その瞬間にしか味わえないものであり、味わっている時間もまた常に流れゆくもの。
その流れに身を任せることが至福の珈琲時間であり、禅の珈琲と言えるかもしれませんね。

と悟ってみました(^^)/

Let's enjoy coffee life♪

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