コーヒー豆の鮮度と正しい保存知識①
~最後の1杯まで香りと風味を楽しもう~鮮度のキーポイントは「二酸化炭素」
コーヒー豆は鮮度が命です。
焙煎したコーヒー豆は空気中の酸素や水分にふれることで酸化し、
刻一刻と劣化が進んでいきます。
劣化の原因としてよくあげられるのが、
コーヒー豆の油脂分の酸化です。
しかし・・・
コーヒー豆に含まれる油脂は抗酸化成分を多く含んでいるので、
実際には酸化の進行はとてもゆっくりなんです。
なので、すぐにはコーヒー豆の風味の変化につながらないんです。
(※ここでいう「風味」とはコーヒーの味です。)
では、最もわかりやすい変化とは何なんでしょうか?
それは、「香り」の変化です。
何故かというと・・・
コーヒー豆は焙煎すると、豆に含まれる炭素と空気中の酸素が
化合して二酸化炭素を放出します。
なんだか理科の授業みたいになってきましたね(笑)
「あぁそうなんだぁ~」程度で聞いてください(^^;)
この二酸化炭素の放出と一緒に
香りの成分も外に出ていってしまうんです。
二酸化炭素の放出は時間が経つにつれて減っていき、
それとともに香りの成分も変化していってしまいます。
その結果、香りの高いコーヒーとは感じられなくなるんです。
また、二酸化炭素の発生は、焙煎したコーヒー豆特有の現象で、
鮮度を見分けるひとつの目安になります。
焙煎したての豆を袋詰めにすると、
袋がパンパンにふくらんだり、
抽出時に粉にお湯を注ぐとふっくらとふくらんだりするのは、
豆の中に二酸化炭素が多く含まれているためで、
鮮度の良い証しと言えるんですね♪
保存のキーポイントは「豆のまま」
コーヒー豆は粉に挽くときに、
最大で70%もの二酸化炭素と香りが失われます。
二酸化炭素はコーヒーを空気中の劣化要因から守る役割を
果たしてくれているため、粉よりも豆のままのほうが劣化速度は遅くなります。
買った豆を薫り高い状態で長く保つには、
「豆のまま」で保存するのが第一条件と言えるでしょう。
cUワンポイントアドバイス---------------------------------------------------------------------
「鮮度がよくてもこんなケースも・・・」コーヒーを抽出するときによくふくらむコーヒーは新鮮の証とお話しました。
ですが、この目安は絶対100%ではないんです。
鮮度が良くても、
お湯の温度が低かったり、コーヒー粉が冷えていたりすると
ふくらみは悪くなります。
ふくらみが悪いと美味しく抽出できないので、
お湯の温度とコーヒーの豆や粉の温度にも注意しましょうね(^^)/
一般的なお湯の温度は80℃~90℃と言われています。
コーヒーの豆や粉は基本的には常温がベスト。
冷蔵や冷凍で保存している場合は、常温に戻してから淹れましょう。
また、コーヒー豆の鮮度が悪くなると、
豆の表面に油脂が浮いてくることがあるのですが、
深い焙煎をしている豆は新鮮でも油脂が浮くことがあるので覚えておきましょう。
次回予告
次回は具体的なコーヒー豆の保存方法についてご紹介しますね!!
楽しみにしていてください(^^)/
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