2015年1月25日日曜日

ドリップで円を描くようにお湯をそそぐ訳とは?

ドリップで円を描くようにお湯をそそぐ訳とは?




コーヒーをドリップでいれるとき、
粉の中心から外側に向かって「の」の字を描くように
お湯を注ぎます。

けど、その理由は意外と知られていないかもしれません。

円を描く理由とは?


それは、コーヒーの粉全体に平均してお湯を巡らせ、
お饅頭のように丸く膨らませて蒸らすためです。

ドリッパーの形は三角帽子を逆にした形なので、
中心ほど粉の層が厚く、周りになるほど層が薄いです。



なので、均等にお湯をいきわたらせるためには、
層が厚い中心から徐々にお湯を注ぐのが一番いい方法なのです。


重要なポイント


「の」の字にお湯を注いでいく際に、
お饅頭の一番外側の部分(ペーパーフィルターに接する部分)まで
お湯を注がないのが重要なポイントです。

特に焙煎したての新鮮なコーヒー豆は
周縁部までお湯を注ぐと、大きなお饅頭型になり
見ていて面白いのですが、蒸らしにはベストな状態とは言えません。

理由は2つ。

1つは、周縁部までお湯を回すと、
膨れたろ過層になる部分の支えが弱くなります。

そうすると、ドリッパーの形に添ってお湯が流れやすくなって、
そこにお湯の通り道ができてしまうのです。

一度通り道ができてしまうと、お湯は流れを変えることができないので
どんどんその道を通っていきます。

周縁部は粉の層が薄いので、
コーヒーの成分を充分に抽出できないままお湯が流れていってしまいます。

そうすると、コーヒーが薄くなってしまうんです。


もうひとつは、お饅頭が必要以上に大きくなってしまうと
粉のろ過層の密度が少なくなってしまいます。

適切な粉の密度がないと、丸みのあるまろやかなコーヒー
をいれることができなくなってしまうのです。


ドリップをする時には、
このテーマの原理を頭にイメージしながらいれると
上手に美味しいコーヒーがいれられるのではないでしょうか^^♪


(参考文献:「コーヒー味わいの「こつ」)

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